ケース別・肝臓をいたわる漢方

イライラや不安、動悸が激しい
肝が疲れると、イライラや不安、不眠、動悸などの症状が現れます。
肝機能が高ぶってイライラするときは、柴胡加竜骨牡蛎湯を、冷え性で不安や不眠、動悸などがあるときは、 桂枝加竜骨牡蠣湯を用います。
また、ホルモンバランスの崩れがあり、冷えのぼせや肩・首のこりがあれば加味逍遥散を、特にイライラが激しいときは抑肝散加陣皮半夏を使います。

生理不順やPMS、生理痛に悩んでいる
肝機能が異常に亢進すると瘀血になり、生理不順や生理痛が出やすくなります。
婦人病の瘀血を改善する漢方薬としてよく用いられるのが桂枝茯苓丸です。
赤ら顔で冷えのぼせがあり、頭痛や肩こりがある人に使います。
また、冷え性で疲れやすく、むくみやすい人は当帰芍薬散を、冷えのぼせに不眠や不安などの神経症状も 加わる人は加味逍遙散を用います。

つい甘いものを食べ過ぎてしまった
春は肝機能が弱りやすい時期であり、環境の変化によるストレスを感じることが多い時期でも あります。
ストレス緩和のため甘いものを食べすぎると、胃がもたれることも。
通常の胃もたれには平胃散や六君子湯、安中散を服用しますが、ストレスは東洋医学的には肝の亢進とみなし、主に柴胡桂枝湯を用います。
柴胡桂枝湯は胃炎や胃潰瘍にも用いられる漢方薬です。

付き合いでお酒を飲みすぎてしまった
お酒を飲んだすぐ後には、黄連解毒湯を頓服しましょう。
しかし、これは体を冷やす漢方薬なので特に冷えのある 人は何日も続けて飲むのはおすすめしません。
連用する場合は黄連湯が良いでしょう。
いずれにも配合されている黄連や黄柏は、肝臓の回復を早めるだけでなく、胃の炎症も治してくれます。
また、柴胡桂枝湯を併用して服用すると一層翌日の回復が早くなります。

副作用の出ない正しい漢方の使い方
漢方は、同じ病名や症状でもその人の体質や体調によって服用する薬が変わります。
自分に合った漢方薬を服用すれば症状が改善しますが、間違った漢方では副作用が出ることも。
最近はネットで簡単に効果が調べられ、薬局にもたくさんの漢方薬が並んでいますが、これはお薬を 選ぶ参考程度に考えましょう。
自分に合う漢方薬を見つけるには、漢方医や漢方薬局で相談してもらうことをおすすめします。