Are You Happy?の雑誌に掲載

東洋医学ではどう考える?
肝臓をケアする漢方
東洋医学では、どのように肝臓をいたわるのでしょうか。
漢方薬局の薬剤師である桜林裕子さんに、肝臓をケアする東洋医学の考え方と
漢方薬について聞きました。

西洋医学より幅広い肝の捉え方
東洋医学では、肝臓は人の体を構成する気・血・水のうち、気と血の流れを円滑にしたり、体内を循環してきた血液を溜めて、全身の血量を調整したりするはたらきがあるとされています。
肝臓のはたらきを西洋医学よりも幅広く捉えており、血液の解毒が十分でないことで起こる病気は、すべて「肝」に 起因すると考えられているのです。
肝が過剰にはたらく「亢進」になると、肝臓が疲れて血液を解毒しきれなくなり、体内の血液が滞った「瘀血」 という状態になります。
すると、目の充血や婦人科系の病気、アレルギー性の湿疹などの病気
が現れてきます。
肝が亢進するとイライラが現れるとも考えられ、肝の不調は心にも密接に関係しているのです。

肝臓をいたわるには春はのびのび過ごす
陰陽五行説では、肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の「五臓」が互いに影響を与え合っていると考え、それぞれ 弱りやすい季節があるとされています。
肝は、春に弱りやすい臓器です。
春は静かで寒い「陰気」が多い状態から、すべてが活動的になり、明るくて暖かい「陽気」が多くなる変わり目の時期。
この流れに逆らわず、心身ともにゆっくりのびのびと過ごすと良いでしょう。
流れに逆らって沈んだ状態でいたり、激しく活動しすぎると、
肝を傷つけてしまいます。
すると夏になってから、体に不調が現れるのです。
私たちの体も、自然界の一部です。
季節の流れを意識して過ごすことは、肝をはじめとする 心身の健康に
つながるでしょう。